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【kayak55.com】スタッフ赤澤さんが語る、カヤックフィッシングの魅力!

赤澤さんがカヤックフィッシングを始めたきっかけ

 

僕はもともと釣りが趣味で、「より釣りたくて」釣りからカヤックに入りました。

シットオントップカヤックを使った本格的なカヤックフィッシングの文化が日本に入ってきたのは、アメリカのカヤックフィッシングのスタイルが雑誌でも紹介された2003年ごろのことです。広がりを見せたのが2004年からで、僕がカヤックフィッシングを始めたのもその頃です。

まださほどインターネットも発達していない時代で(スマホさえなかった!)、パソコンで情報を探しても日本のネット上にはありませんでした。日本語のカヤックフィッシングのサイトがなかったので2005年に自分でカヤックフィッシングのホームページを作ったところ、掲示板にたくさんのかきこみがあり、全国に仲間がいることがわかり、そこで情報交換をしていました。

2006年~2007年にかけてはミクシィ、Blogが盛んになり、コミュニティができるようになりました。その中で、現代にも通じるマナーやフラッグの掲揚などの安全面などについても確立されていったのです。つまり、カヤックフィッシングはインターネットとともに全国のカヤックアングラーみんなで作ってきた文化といえます。そして現在では情報発信がYouTubeやSNSなどに移り変わってきていますよね。

 

 


 

カヤックフィッシングの楽しみ方

 

カヤックフィッシングの醍醐味は釣法や狙える魚種は無限大にあるというところです。

ジギング、たいらば、プラッキング、ワーミング、エギング、もちろん餌釣りもOK

狙える魚種も青物や鯛、根魚にシーバス、アオリイカやフラットフィッシュ、カワハギやキス、淡水のワカサギやブラックバスやトラウトetc

場所によっては水深200m以上のポイントで深海魚を狙うこともできます。

おかっぱりの人が届かない、ボートでは入っていけないところの魚を狙えることができ、おかからは出会えない魚が釣れることもあるのが魅力ですよね。

(※ただし、各都道府県で遊漁者ルールがあるため抵触しないように十分に注意する必要があります

 

 


 

始めるのにおすすめの時期

 

(写真:Bluestorm PERFORMANCE 速乾ラッシュシャツ トップス:BSJ-LG02T、ボトムス:BSJ-LG02U)

カヤックフィッシングを始めるのにおすすめの時期は、ウエア類がライトな軽装ででき、水温的にもリスクが低い5月〜9月頃です。シットオントップではカヤックの上に座るのでどうしても濡れてしまいますし、カヤックはひっくり返るリスクもありますから。

夏場は速乾性のラッシュガード上下などがおすすめです。

 

逆に言えば、春、秋、冬はその季節に応じたウエア選びをすることで関東で言えば一年を通して楽しむことができます。(写真は低水温期のウエアとなるPalmのフルドライスーツ)

 

 


 

 

安全にカヤックフィッシングを楽しむための注意事項

 

カヤックは個人の裁量が必要になります。縛りがない分、我が物顔でやってしまうと使えるフィールドがなくなってしまいます。

自由だからこそ自制心が必要です。

 

①安全面

 

まずは天候が荒れたら無理をしないことです。カヤックは人力で漕ぐものなので、天候にどうしても左右されます。べたなぎで、カヤックを安全に浮かべられる日を選んで楽しんでください。

 

(写真:マリンウェザー海快晴)

 

一時間ごとの海上の風速や波高を確認できる天気予報が多数ありますので、情報の活用が重要です。

楽しく続けていこうと思うと天気との付き合い方を学ぶ必要があります。

 

 

②装備編

 

  • カヤック・パドル・PFD・フラッグ・防水バッグに入れた携帯電話・ホイッスル・レスキューナイフ・パドルリシュー・季節に合わせたギア類・帽子・サングラス・グローブ・飲み物・カロリーになるような食べ物

(写真:コーラアングラー

フィッシング用のカヤックは安定していますが、ひっくりかえる可能性はあります。安全に楽しむためにもカヤック用PFDは絶対マストです。

中でも、カヤックフィッシング用にデザインされたPFDが、フィッシングカヤックのハイバックシートでも漕ぎやすく、必要な安全装備を収納するポケット内のレイアウトも優れているのでおすすめです。

 

 

(写真:ドリフトパドル 2P

カヤックを進め、曲げるためのパドル。

カヤックの幅や体格にもよりますが、ツーリング用の220cm〜230cmから選ぶと良いと思います。

 

(写真:高階救命器具株式会社 パドルリーシュ)

 

カヤックフィッシングでは釣りをしている最中はパドルから手を離してしまうので、パドルと本体をつなぐパドルリーシュの使用をおすすめします。

1本しかないパドルが流出したらその時点で漂流となります。可能であればスペアパドルの装備も欲しいところ。

 

次にフラッグ。カヤックは水面から20㎝ほどしかでてこないので、船からはどうしても見えにくくなってしまいます。海上保安庁のウォーターセーフティガイドでもフラッグをたてることは必須とされています。

 

(写真:コーラアングラー

携帯電話はいざというときに海上保安庁118にかけるための最後の生命線です。繰り返しになりますが必ずPFDのポケットに入れましょう。

写真に写っているオレンジ色のものはホイッスルです。海上で特に荒れている中では声はまったく通りません。もしもの時に仲間や近くを通りかかった船に救助を求めるためのホイッスルも常備しておくことをおすすめします。

 

レスキューナイフも、万が一パドルリシューやシーアンカーなどのロープ類が体に絡まったときに切るために必要です。これもPFDに装備しましょう。

ルアーが刺さる事故のリスクを軽減するために帽子・サングラス、グローブも必須です。帽子は熱中症の予防にもなります。

脱水や熱中症予防のために飲み物は余るぐらいたくさん持って行きましょう。海の上では飲み物の補充はできません。

長時間浮く時には、※ハンガーノック防止のためにカロリーになるような食べ物も積んでおくと安心です。

 

※ハンガーノックとは

ハンガーノックは、激しく長時間に渡るスポーツの最中、極度の低血糖状態に陥ること。(出典:Wikipedia)

 

③マナー

カヤックは手軽なのがいいところですが、マナーをしっかり守らないと使えるフィールドが狭まってしまいます。事前の情報収集はとても重要です。

 

  • 駐車場

しっかりとした駐車場に停めて下さい。漁協の関係者の方が使う場所を塞がないように気をつけましょう。

また、場所によっては民家が近い場所もあります。車の開け閉めの音が迷惑になる場合もありますので、近隣住民の方に迷惑がかからないように出艇する時間は十分に注意して下さい。

 

  • カヤックを出す場所・フィールド

自然な砂浜であればカヤックを自由に出すことはできますが、以下の場所からの出艇は絶対に止めましょう。

  • ・カヤック等禁止の看板がある浜
    • 海水浴期間中の海水浴場エリア
    • ・漁港

漁港を使ってしまうと大問題に発展します。

料金を支払うことで出艇ができるごくわずかな例外となる場所はありますが、基本的に漁港からの出艇は絶対にしないようにしましょう。

 

海上では、漁師さんの設置物(定置網や海苔だななど)がある場所でのカヤックフィッシングは絶対にやらないでください。誤解されない十分な距離を取りましょう。

航路の付近、遊漁船が流していく先などにも入らないようして、他の船舶の邪魔にならないように気をつけてください。

また、おかっぱりの釣り人の射程圏内を漕ぐのはマナー違反です。

釣りについつい夢中になると安全回避が遅れてしまいがちなので、広い視野を持つことが大切です。

 

 

⑥スキル

カヤックの事故原因の78割が荒天難航、もしくは技量不足と言われています。(技量不足=パドリングスキルが足りず戻って来られない)

まずはパドリングの基礎をどこかでしっかりと習うことが大切です。

逆に言えば、パドリングの技術を磨き、天候に気をつけてべたなぎの日を選んでいけば多くのカヤックの事故は防ぐことができるはずなのです。

 

 


 

 

パドリングの技術を磨くために

真っすぐ漕げる、しっかり曲がる、まずはこの2点を練習すること

カヤックフィッシングでは大前提としてカヤックを真っすぐ漕げること、しっかり曲がること、この2点をしっかり練習する必要があります。この2点の技量がアップするほど、安全に行って帰ってくる確率がグンと上がりますし、操船技術の向上は実釣面でも有利となります。

 

カヤックフィッシングに必要なパドリングの技術を磨くには、シーカヤックのツアー、スクールをしているところで習うと良いと思います。基本的な漕ぎ方はシーカヤックと一緒です。ちなみに、僕の所属している日本セーフティカヌーイング協会(JSCA)のHPでは全国のスクールを紹介しています。お住まいの近くのスクールを探してみてください。

カヤックは足漕ぎのタイプ、パドルで漕ぐタイプの二つにわかれていますが、

日本セーフティカヌーイング協会(JSCA)のスクールで教えているのはパドリングで漕ぐタイプのカヤックになります。パドリング自体がスポーツとして、とても気持ちいいし楽しいですよ!

 

 


 

赤澤さんにとってカヤックフィッシングとは?

 

すべてが自分の力で魚を釣り上げることが最大の魅力です。

カヤックフィッシングは自分で漕いで魚を見つけるところから始めないといけません。ある意味、難しい。でも、ムズカシイからオモシロイ!自分の力で大海原を漕いで魚を探し出し、釣り上げたときの嬉しさは他の釣りではなかなか味わうことができません。

身体が動く限り、僕は一生この素晴らしい趣味を続けていくと思います。

そのためにも、けっして無理せず、自然に逆らわずに安全第一で楽しんでいきたいです。

 


赤澤 克哉

千葉県市川市のカヤックフィッシングショップ「kayak55.com」スタッフ。JSCA(日本セーフティーカヌーイング協会)アドバンスインストラクター。2004年からカヤックフィッシングをスタートし、2005年に日本で最初となるカヤックフィッシング専門HP「TEAM N.W」を設立。(現在はブログに移行)「ぬるく、楽しく、安全に!」をモットーに、シーバス・アオリイカ・シイラ・根魚・鯛・ブラックバス……など、様々な魚種をカヤックから狙うスタイル、そして安全装備やマナーについてウェブを通じて発信し続けています。