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ウォータースポーツの初心者がまず揃えたいギアと選ぶ時のポイント

ギアを選ぶうえで大切なこと

 

ウォータースポーツはすべてにおいて命にかかわります。そういうつもりで選ぶので、ギア選びはシビアになりますね。

ギアを着る目的は二つあり、①快適さを得るために着る ②命を守るために必要な場合。

特に②冬場の冷たい水温から身を守るためにドライスーツは大切な道具です。

どちらを目的としたギアかを考えていつも選んでいます。

 

 


 

初心者に勧める、まず選ぶべきギアとは

ギアは一気にそろえるのではなく、自分に近いものから選んでいくと良いでしょう。①ウエア、②ライフジャケット、③パドル。

本州でパドリングを通年楽しみたいのであれば、なかでも必要なウエアとしてはドライスーツがおすすめです。

ウォータースポーツにおいて気にしなければならないのは体温ではなく、水温です。

春のほうが水は冷たく、秋のほうが温かいです。春になると始めたい人が多くなりますが、意外にも春は水温が低く一番危険な時期です。

そのため、僕のホームである琵琶湖や若狭湾では11月~5月まではドライスーツが必要です。他のウエアは快適さを求めるものですが、ドライスーツは命を守るためのものであり、代替えがききません。

ドライスーツはまずいいものを選び買ってしまえば、安全にいつでもカヤックが楽しめます。

気軽に始める時期は夏場がおすすめです。夏場であれば化繊のTシャツ、下は水着、ボードショーツ、キャップ、サングラスでカヤックを楽しめます。

 

 


 

環境負荷を考えたギア選び

Palmのドライスーツは作りが非常にしっかりしていますね。他のレインウエアは1、2シーズンで

防水性能が衰えてしまう場合もありますが、Palmのドライスーツは

水が中に染みてこないように作られています。これは生地の高い防水性能と技術力がないとできません。また、軽くて快適なのもいいですね。軽いと着用していても快適です。

アウトドアは自然と密接にかかわっています。環境負荷を考えて、良いものを長く使うことが環境配慮に繋がります。

ヨーロッパは環境に対する配慮が日本よりも厳しいです。環境に配慮したモノづくりをしているのも選ぶ時のポイントにしたいですね。

 

 


 

大瀬さんにとってのカヤックとは

みなさんにとっての自転車。

特別なものではなく、自転車に乗るのと同じことです。すぐにどこにでも行けるし、自由です。

カヤックは敷居が高いイメージがありますが、パドリングスキルを身に付けて、パドルを手にすれば水上の世界はどんどん広がっていきます。

 

 


 

大瀬 志郎

海上保安庁第八管区認定安全推進パドラー。フォールディングカヤックを駆使し、自由に海を渡る外洋パドラー。キャンプスキルのレベルも高い。漕ぎだけでなく、カヤックでの帆走も行っており、九州〜西表島(トカラ除く)までの帆走経験を持つ。今後カナダ、アラスカ方面、グリーンランドへの遠征を目指す。沖縄の伝統的小型木造帆船「帆掛サバニ」技術継承に取り組んでいる。